相続の専門家を活用しよう

相続手続きは、頭の痛い問題です。
自分自身でやるととても大変ですし、疲れる上に必要な手続きの種類が多すぎるので、手続きをする上で数ヶ月たってしまうことも珍しくありません。葬儀の手配や香典返しなどにはじまり、四十九日法要なども手配しないといけません。そして、ようやく落ち着いてから、名義変更などの手続き開始となります。
相続に伴って必要となる手続きは非常に多岐にわたり、生命保険会社への保険金の請求や不動産の相続登記、預貯金や株式の名義変更など、簡単にはいかない手続きが山のようにあります。
これらの手続きで大変なのが、戸籍集めです。被相続人の死亡時の戸籍だけではなく、出生まで遡って、婚姻前、分家前、転籍前の戸籍をとっていく必要があるため、通常、戸籍は複数の市役所・区役所に請求する必要があります。
また、相続人が何人いるのかわからないこともあります。一部の相続人が認知症にかかっていたり、未成年者である相続人がいる場合もあります。海外に在住している相続人も珍しくありません。
そのため、トラブルを回避してスムーズに手続きしたいなら、相続手続きの専門家にお願いする方法があります。
戸籍や住民票等、相続手続きに必要な各種書類を揃えるためには、まず不動産の相続登記を司法書士に依頼すれば、相続登記が完了した後に、原本還付を受けた戸籍一式は、還付されます。この戸籍を銀行の預金の解約手続きに使用するという方法もあります。
ただし、相続人間で相続紛争が起こっている場合には、司法書士よりも、弁護士に相談するべきでしょう。相続に関する紛争を代理人として取り扱うことができるのは、弁護士だけだからです。
また、信頼できる弁護士のあてがない場合には、自治体によっては無料での相談を請け負っている場合も多数存在しているので、地域の無料相談に対応してもらう方法があります。
各種相続手続きの煩雑さによってかかってしまう時間を節約するためには、手続きごとに最適な専門家を活用しましょう。

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